基本理念
「保育は子どもの幸せのためにある」そのための最大の保育環境は「保育者自身」であることを基本とし、
一、子どもの可能性をどこまでも信じぬくこと
「子どもの力を決めつけてはいけない」
「あるがまま、まるごと受け入れよう」
一、常に子どもから学ぶ、謙虚な姿勢を持つこと
「子どもの発想を尊び、保育者自身を押し付けず、常に自らを磨く」
一、子ども自ら伸びる力と、意欲を引き出す保育を目指す
「子どもが自信を持ち、また、認められる喜びを持つ」
保育方針
1、すべての子どもに、年齢らしい「身体性、社会性、文化性、子ども心」を育てること。
2、保育者に合わせる保育ではなく「子どもの今に合わせられる保育」を追求する。
3、「しなやかな身体と心を持つ子どもたち」を育てるためには、園要覧に示す保育課題を、職員全体で協力し合いながら達成させ、より質の高い保育活動を提供していく。
4、子どもの発達保障は、職員全体の実践の力で実現できる。常に討議し、分析し、研究し合いながら、実践を高め合わねばならない。
ねがい
「自分の足であるかせてほしい。
たとえ、何度ころんでも、どんなにおそくても。
自分の手でやらせてほしい。
たとえ、どんなにきずをつけても、どんなに下手であっても。
自分の頭で考えさせてほしい。
たとえ、どんなに間違っていても。
その間違いが、必ずその後の育ちに役だってくれるのだから。
斎藤公子著 「子育て・錦を織るしごと」より
保育目標
身体性を育てる
- 健康な身体作りのため、給食及びおやつの充実
- 全身の運動感覚を育て、身体の巧緻性を育てる
- 家庭と連携し、生活リズムを整え、早起き早寝の習慣をつけていく
社会性を育てる
- 園の全ての大人が信頼されるようにする
- 年齢らしい仲間関係を十分に保障する
- 一人ひとりの子どもが屈託なく、開放的になれるよう配慮する
- 一人ひとりの子どもが“自分らしさ”を出しながら、他人を認め合い、励まし合い、連携できるように育てる
- 人としての尊厳、男女の互いの尊重、ハンディを持つ人への援助と尊重、人種の違いを尊重できる大人集団の中で育てる
- 憧れ、共感、励まし合い、教え合う気持ちを持つ集団に育てていく
- 日々の暮らしの問題の中で、自己を感じ、自己を知り、内なる自己と戦いながら解決していく能力を育てる
- 周囲の環境に気づき、社会や家族を作っていく一員としての意識を持たせるため、年齢に応じたお手伝いをさせ、他人のために役立つ喜びを味合わせる
文化性を育てる
- 乳幼児期は、感性の土台を作る大事な時期であることを自覚し
- 安全で、感触よく、美しい遊具を提供する
- 遊びたくなる環境を設定する
- 楽しく、自然と遊びたくなるよう室内外の環境を整備する
- 「何だろう?」「おもしろい!」「不思議!」子どもに感じさせる大人の働きかけ方を熟慮する
- かけがえのない人格としての子どもへ見合う大人の対応がとれるようにする
- 大人の文化性を高めることが、子どもの文化を高めることと自覚し、研鑽する
- 絵本、紙芝居など、年齢に合った子どもが楽しめる作品を選び与えられる
- 人形劇、観劇など、香り高い鑑賞活動を行う