園での生活の様子や行事の様子などをおたよりします。
令和5年度のおたより
双葉こども園のねがい
2023-04-25
斎藤公子著 「子育て・錦を織るしごと」より
自分の足であるかせてほしい。
たとえ、何度ころんでも、どんなにおそくても。
自分の手でやらせてほしい。
たとえ、どんなにきずをつけても、どんなに下手であっても。
自分の頭で考えさせてほしい。
たとえ、どんなに間違っていても。
その間違いが、必ずその後の育ちに役立ってくれるのだから。
寝返りができるようになれば、たくさん寝返りさせ、ハイハイできるようになれば、存分にハイハイさせて、歩けるようになれば、いっぱい歩けるように、着替えができるようになれば、時間がかかっても自分で着替えられるように、働きかけていきます。
それは、身体機能の発達にとどまらず、意欲、好奇心(感性)、達成感を満たし「次もやってみよう」「自分で!」という自信、自立心につながっていきます。
時間をかけて、ゆっくりじっくり、子どもたちの旬に合わせた保育をこれからも目指していきます。
進級、または新入園して間もなく1か月ですね。子どもさんの様子はいかがですか?何かお気づきの点や、疑問などいつでもお気軽にお尋ねください。
子どもの最善の利益を目指して
こども基本法が令和5年4月1日に施行されました。
こども基本法
第一条 この法律は、日本国憲法及び児童の権利に関する条約の精神にのっとり、次代の社会を担う全てのこどもが、生涯にわたる人格形成の基礎を築き、自立した個人としてひとしく健やかに成長することができ、心身の状況、置かれている環境等にかかわらず、その権利の擁護が図られ、将来にわたって幸福な生活を送ることができる社会の実現を目指して、社会全体としてこども施策に取り組むことができるよう、こども施策に関し、基本理念を定め、国の責務等を明らかにし、及びこども施策の基本となる事項を定めるとともに、こども政策推進会議を設置すること等により、こども施策を総合的に推進することを目的とする。
「児童の権利に関する条約」(196の国・地域が締約)の一般原則の中に、「子どもの最善の利益(子どもにとって最もよいこと)」があります。子どもに関することが行われる時は、「その子どもにとって最もよいこと」を第一に考えます。
双葉の職員は全員子育てのパートナーです。相談、悩み、疑問に思っている事など、一緒に考えます。
特に初めて園に子どもさんを預けられるところ、双葉で初めて保育を受けるところのみなさんは、不明なことなどあるかもしれません。些細な事でもお尋ねください。
よろしくお願いいたします。

令和4年度のおたより
畑で育む生きる力
2023-03-06
ココナッツミルク&ゴマ味噌鍋を、さっそく作りました。皮も柔らかく美味しかったです!
「Tちゃんが洗ったよ〜!ほらぁ!見て〜〜」と、帰宅後すぐに見せてくれて、すぐ食べたいと言って、さっそく作りました。
保育園でそのまま食べたカブはちょっと辛かったけど、シチューに入れたら甘いね!っと言っていました。自分で作ったけんめっちゃ美味しすぎるー!とおかわりして食べていました。ありがとうございます。
何作ろうかな〜と思ってましたが、収穫してきた本人が全て切り刻んでくれて(笑)全て味噌汁になりました(笑)そして、葉の方は、ふりかけになりました。包丁使いも慣れてきてずっと見守らなくても上手に切ってくれました(=見守ってなかったので全て切り刻んでしまった笑)家族に『おいしいー!』と言ってもらえて、嬉しそうにはにかんでました。また、料理熱が再燃焼したRです、明日からもお手伝いやるとのことです。がんばってもらいます。
かぶとベーコンの和風スープとかぶの葉とツナのサラダを一緒に作りま
した。自分たちで育てて収穫したかぶは、やわらかくてとっても美味し
かったようです。収穫した時のことも楽しそうに話してくれました。良
い経験をさせて頂きありがとうございました!
カブとささみの煮物とカブの葉のふりかけを作りました。
とても美味しくみんなで喜んで食べました。
カブとカブの葉の野菜スープ初めて作りました。 自分で獲って自分で調理したので、自分でたくさん説明しながら全部食べてくれました。

子どものクセが気になる?
2023-01-27
爪を噛む、指をしゃぶる、髪の毛をねじる、体を揺らす、気に入りのタオルをはなさない…など乳幼児期には、よく見られるクセがありますね。親として非常に気なると思います。どのようにしたらいいのでしょう?
なぜそうするのか?
子どものクセは、気分を落ち着けるためや大人の注意を引きたいという気持ちのあらわれです。普段は機嫌がよく、眠い時や、気持ちが動揺したとき、具合が悪いときなどにたまにこうしたクセが出るだけなら、心配はいりません。ただし、他のことをさしおいてもそのクセばかりに集中するような場合は、問題です。
どうしたらいいのか?
こうしたクセは、ごく普通にみられるものです。親が恥ずかしがったり、気にしすぎたりしないようにしましょう。
●子どもを十分ほめてやり、愛情をたっぷり注ぎ、かまってあげましょう。
●指しゃぶりや爪を噛むクセをなおすために、次のようなことをするのは禁物です。
○手をしばる
○手袋をさせる
○指に苦い味のするものをぬる
●子どもの前で他の人にクセの話をしないようにしましょう。
ジャニス・ウッド・キャタノ著 「完璧な親なんていない!」より
大人が気にすると、余計に子どもも気にしてしまい、クセを強化してしまうこともあります。特に無理に矯正したり、強制的にやめさせたりは、逆効果になる場合が多いです。別のクセが出る、余計にひどくなる、精神的に不安定になることにも繋がりかねません。
まずは、大人が気にしない。そのうち無くなる、くらいの余裕を持った気持ちで考えていきましょう。そのクセをひっくるめて全部まるごと我が子を受け入れましょう。
ただし、病的なまでにそのクセにこだわる場合は、医療機関等に相談しましょう。

ヒトが人間になる
2022-12-23
前略~小さいときの一人遊びから、まもなく、仲間がいないとさびしくて遊べなくなる時期がある。仲間との遊びのなかで、ことばも急速に発達し、考える力もつき、ともにたのしく遊ぶことのよろこびをとおして、ヒトの子が社会生活を営む人間へと変わっていく。
これは大人になるまでにどうしても経なければならない過程である。成長の過程でなにひとつ抜かせるものはない。はうから歩くことをおぼえ、ころぶからしっかり歩くことをおぼえ、歩くことをおぼえてから手で道具を使うことを覚えるのである。
~中略~
こうした長い遊びの積み重ねの上に、人間はすばらしい文化をつくってきた。わらべうたによる手つなぎやかけあい、じゃんけんをつかっての遊びは、ひねもす飽きないものであって、一昔前までは、夕方星が出てもなお、子どもたちの歌う声がどこからか聞こえてきたものであった。
子どもが足や手、頭、そして、からだ全体を使って戸外で仲間と遊ぶ楽しさを失ってから何年になるだろう。そのころから、子どものからだのおかしさが見えるようになり、無気力、太りすぎ、拒食、登校拒否、自殺、学力低下、非行、家庭内暴力、校内暴力などの問題がクローズアップされてきた。
~中略~
6年生まで鼻汁をそででふきふき遊んでいた子にとって受験地獄の重圧など、どうということもない。そのころになって、最初、案じていた母親たちも幼年期の遊びの重要さにやっと気づいてくれる。社会に出て職場で働くようになってからも、その創意工夫、粘り強さ、仲間思い、積極性、権力を恐れずものをいう勇気、緻密な思考力、高い技術力、あくなき探求心は、だれもが評価せずにはおかない。これはすべて“あそび”によって培われたものである。
斎藤公子著 「ヒトが人間になる」より
乳幼児期における“遊び”は、いわゆる大人が思うような“ただの遊び”ではありません。上記のとおり、人間として生きていく上で非常に大切なことを学びます。特に仲間を通して、自分とは違う他者を知り、葛藤を乗り越え、4~5才くらいになるになると他者の立場に立って想いを至らせることができるようになります。
先日、佐世保市内の公立中学校でいじめの重大事態が発生しました。その子どもたちの乳幼児期に想いをはせると、胸が締めつけられます。
♪手が考える昨日 足が語る今日 指がつかむ明日
鳥が鳥になるように こうしてヒトが人になる
たくましい人間 すばらしい人間♪
映画「アリサ~ヒトから人間への記録」の主題歌です。
ヒトは人のなかで育てられて人間になっていきます。人間は決して“一足飛び”には成長しません。「早く早く」「先へ先へ」ではなく、かけがえのない「今」を大事に子育てしましょう。

親子みそ作り講座開催しました。
2022-11-21
熱をかけたりして早く発酵させることもできます。だけどそうやってつくった味噌は、ビニールハウスの作物と同じ。自然のおいしさにはかなわないです。
熟成っていうのは、微生物が生き続けた証です。長い時間をかけて発酵した味噌には、様々な試練を乗り越えたものの強さがある。だからこそ、おいしいんだよなあ。
最近は“簡単に痩せる”とか“簡単に儲かる”などという甘い言葉に群がって、すぐに結果を求める人が増えてますよね?時間のロスやリスクを少なくする事ばかりが美徳とされる世の中ですけど…簡単に完成品が手に入る現代だからこそ、“待つことの大切さ”を味噌作りを通じて伝えていきたいんです。
玄米先生のお弁当箱より
何度もお伝えしている文章ですが、みそ作りだけでなく、子育てにおいても同様のことが言えます。じっくり待つことを大事にしたいですね。
人間が健康であるために、常在細菌がとても重要な役割を担っています。私たちの体が外界と接している境界面にはすべて常在細菌が共生していて、さまざまな病原性をもつ菌やウィルスが体内に入らないように守ってくれています。とりわけ腸内細菌は、脳やメンタルへの影響、他の臓器ともコミュニケーションをとっていて、あらゆる機能に腸内細菌の働きが不可欠であることがわかってきました。

双葉で大事にしている事「教育にはタイミングがあります」5
2022-10-24
- 言葉・文字について5
「文字を身につけるのは、文字を教えるプロ(小学校教諭)がいる小学校入学後が最適なタイミングなのです。」とお伝えしました。
以前、木村泰子先生(大阪市立大空小学校初代校長 ドキュメンタリー映画「みんなの学校」は大空小学校の実践)とお話をする機会があり、幼児期の文字教育について、
できるだけ、まっさらな状態で入学してほしい。理由の一つは、子どもの興味関心意欲の問題。先んじて文字を教わった子どもは「もう知ってる」と言って意欲が低くなってしまう。理由のもう一つは、学校指導要領外で文字を学んだ子どもは、教え直し(鉛筆の持ち方から、姿勢、書き順、書き方…」をしないといけないので、余計に大変。
ということでした。
また、石田恒久先生(東京都日野市日野第一小学校校長)の講演会では、
こども園時代(保育園時代)は、のびのび、自由に、ダイナミックに遊んでほしい。ダイナミックに遊べる子どもは、発想や表現も豊か。自分を表現できる子どもに育ててほしい。
旨のお話がありました。小学校1年生にはスタートカリキュラムがあります。スタートカリキュラムとは園・小学校の段差をできるだけフラットにすることです。
石田先生の学校では、保育園のお集りを参考に、うた・絵本・手遊びを導入~遊ぶ、という入学したての1年生の子どもたちが慣れているであろう時間を設けたり、体験や経験を通して、ひらがな、数字を学ぶ。校内探検も誰かに引率されるのではなく、子どものグループで探検し、インタビューしたり、質問したりして、得た情報をみんなで発表し合い共有する。という取り組みをされています。
すべての小学校で取り組んでほしいと、切に願います。

令和3年度のおたより
ご飯の前にはらぺこになろう
2021-05-25
間食や食べすぎは腸の腐敗発酵の大きな原因で、便秘やアレルギー疾患につながります。空腹になっている間は、消化吸収のために酵素や免疫システムを使う必要がなくなり、免疫システムが全身のお掃除に集中できますから、とても健康になれます。中には、空腹になることはほとんどない子もいます。たまにでもいいから、お腹が空き始めた時、あと少しそのまま食べるのを我慢したら、その我慢した時間に、お腹のお掃除と、体全体のお掃除がいっぱいできることを教えて下さい。~中略~最初からお菓子やパンを買っておかない。子どもが帰った時に食べ物が見えないことが大切です。夕食が遅すぎる場合は、間食させるよりも、とりあえず先にご飯だけでもふりかけをかけて食べさせると良いです。
NPO法人 大地といのちの会発行 「菌ちゃん野菜づくり&元気人間作り」より
食欲(食べる意欲)は、生きる力・生きる意欲の源です。
すべての意欲の根源と言っても過言ではありません。
空腹を感じる事、自分で食べる事(小さい子は手づかみで)、好きな家族や、誰かと一緒に食べる事、作ることに関わる事…食事を通して子どもの体だけでなく、意欲や心も育ちます。
大切に考えていきたいですね。

薄着の習慣をつけましょう!
2021-05-12

双葉こども園の願い
2021-04-23
斎藤公子著 「子育て・錦を織るしごと」より
自分の足であるかせてほしい。
たとえ、何度ころんでも、どんなにおそくても。
自分の手でやらせてほしい。
たとえ、どんなにきずをつけても、どんなに下手であっても。
自分の頭で考えさせてほしい。
たとえ、どんなに間違っていても。
その間違いが、必ずその後の育ちに役立ってくれるのだから。
双葉こども園は、斎藤公子先生(埼玉さくら・さくらんぼ保育園創設者)の保育に学び、実践を続けています。
赤ちゃんが、首が座って、寝返りをし、ハイハイをして、ようやく立って、歩いて、走って…というように、発達には道筋があります。
その道筋を飛ばさないように、丁寧に丁寧に、獲得した身体能力、獲得しつつある身体機能を存分に使わせるよう、私たちは保育しています。
寝返りができるようになれば、たくさん寝返りさせ、ハイハイできるようになれば、存分にハイハイさせて、歩けるようになれば、いっぱい歩けるように、着替えができるようになれば、時間がかかっても自分で着替えられるように、働きかけていきます。
それは、身体機能の発達にとどまらず、意欲、好奇心(感性)、達成感を満たし「次もやってみよう」「自分で!」という自信、自立心につながっていきます。
時間をかけて、ゆっくりじっくり、子どもたちの旬に合わせた保育をこれからも目指していきます。

毎日菌ちゃんを食べよう!
2021-04-23
すべての生き物は、他の生き物の助けや栄養を頂いて生きています。自分一人だけで生きている人はいません。「依存しつつ自立」しています。
小さい子どもたちは、信頼できる大人を安全基地にして自分の世界を広げていきます。おなかにも安全基地をしっかり作ってあげましょう。

令和2年度のおたより
運動会に向けて
2020-09-25
1才くらいの子どもたちが、一人で立てるようになった時、何歩か歩けるようになった時の、「ねえ、見て!!」と言わんばかりの得意満面の表情。
逆上がりができなかった子が、クルッと一回り。
とび箱が飛べなかった子が、ポーンっと飛び越えて見せてくれた時の、自信に満ちた顔。
「できた!」「できなかったのに、できるようになった!」
まるで突然できるようになったかのように思えますが、毎日毎日、来る日も来る日も繰り返して、力をつけていきます。私たちは子どもたちの“生まれて初めて!”に付き合えてとても幸せです。
運動会では、わが子だけでなく、園児みんな兄弟として応援と拍手をおねがいします。

保育活動を保育指針で語る研究発表[第2弾たんぽぽ組]
2020-08-28

保育活動を保育指針で語る研究発表[第1弾ひまわり組]
2020-08-25
先日の職員会議の際、ひまわり組(4才クラス)、たんぽぽ組(5才クラス)の担任から、保育活動を保育指針で語る研究発表がありました。
今回は、その第1弾として、ひまわり組からの発表の資料を掲載します。
私たちが実践している保育活動(遊び、生活を通す全ての活動)が、子どもの発達や成長のためにどんな言葉で説明できるのでしょうか。
保育園がつなげるべき言葉は、保育所保育指針です。
日本全国の保育園での共通言語であり、保小(保育園・小学校)連携の際にも活用する、子どもの成長を語る際の小学校との共通言語でもあります。
発表を聞いている周りの職員の学びにもなりましたが、調べたり、言語化したり資料作りをしたりした、ひまわり組、たんぽぽ組の職員が一番の学びになったようです。
これから毎月2クラスずつ保育活動を保育指針で語る研究発表をしていきます。
第2弾、第3弾...と続いていきます。
ぜひご参照ください。

食事も「自分で!」存分に食べられる環境を。
2020-08-25
汚れてもいい環境を
エプロンをつけたり、テーブルの下に新聞紙やビニールシートを敷くなど、後片付けがしやすいように準備しましょう。
食べる意欲を尊重して
食事は食べさせるものではなく、子ども自身が食べるものであることを認識して、子どもの食べるペースを大切にしましょう。
自発的に食べる行動を起こさせるには、食事時間に空腹を感じていることが基本です。たっぷり遊んで、規則的な食事リズムを保ちましょう。
千葉県健康福祉部「かむ力を育てる乳幼児の食事」より

子どもの「自分で!」を大切に
2020-07-27
自分の足であるかせてほしい。
たとえ、何度ころんでも、どんなにおそくても。
自分の手でやらせてほしい。
たとえ、どんなにきずをつけても、どんなに下手であっても。
自分の頭で考えさせてほしい。
たとえ、どんなに間違っていても。
その間違いが、必ずその後の育ちに役立ってくれるのだから。
斎藤公子著「子育て・錦を織るしごと」より
朝夕、でっかいリュックを背中に背負い、自分で歩いて門をくぐる子たちが増えてきました。
帰る時も、大きい子たちは自分で支度し、洗濯物で重くなったリュックを、えっちらおっちら背負って帰る、子どもたちの健気で、たくましい姿に「自立」の2文字が頭に浮かびます。
ご協力ありがとうございます。
朝・夕の忙しい時間帯に、子どものペースに合わせて行動するのは、時間と心にゆとりが必要ですね。
生活のペースは常に大人目線で動いてしまいがちです。「待てないから」「大人がやった方が手っ取り早いから」たまには、そんな時もあるかもしれませんが、私たち大人が何かを判断するとき、「子どもの発達にとって最善の利益」となる言動を選び取っていきたいと思います。
子どもが自分の身の回りのことなど、できるだけ自分の力でやろうとする意欲を育てることは大切なことである。この場合、単に何かを「できる」、「できない」ということのみが問題ではなく、~中略~自分でやってみたいという意欲をもったり、やったらできたという充実感や満足感を味わったりすることが自立の第一歩である。
そのためには、それぞれの子どもの発達に即した適切な受容や励ましなどによって、子どもが自分でやり遂げることの満足感を十分に味わうことが必要である。
保育所保育指針「人間関係③自分でできることは自分でする」より

令和元年度のおたより
子どもの最善の利益を目指して
2019-10-25
今年の5月に育児講座に来ていただいた、末宗辰彦氏の「子どもは環境に作られる。何を選び、何を与えてきたか、で決まる。」という言葉から、子どもの育ちには必要なものと、不必要なものがあり、それを私たちは日々選び取っています。
ゲーム、テレビ、スマホなどのメディア機器は、乳幼児からはできるだけ遠ざけたいものの代表格でもあります。
大人の都合優先に開発されていく育児便利グッズ(紙おむつ、バンボ、歩行器など)は、子どもの発達に必要かどうか、という一番大事な視点が抜けています。
年齢にそぐわない知的教育も、子どもの未発達の脳細胞には百害あって一利なし、とまで言われている小児科医もおられます。
末宗氏は、「五感を通した体験の豊かさが、子どもの想像力、創造力、主体性を育てる」と伝えています。
子どもの最善の利益を目指して、本物と、本物の体験を選び取っていけたら、と思います。
特に食事は、五感をフル稼働させる活動として、最も身近であり、1日3回、1年で1,095回繰り返し行われます。食べ物が、子どもの体を作り、発達の土台を作ります。
10月から始まった給食費に対し、国が発表した目安額は、それだけ乳幼児期の食にこだわりなさいと応援してくれていると思います。何を選び、何を与えるか、最善となるよう今後も努力していきたいと思います。ご協力よろしくお願いします。

ファミリー運動会に向かってます。
2019-09-30
運動会まであと1ヶ月を切りました。
どのクラスも運動会へ向けて盛り上げていっているところですが、中でも年長さんは、双葉の保育の集大成です。
子ども1人1人が課題に向かっていく以上に、関わる大人も課題意識を持って取り組んでいます。
遊びや生活の中で様々なことに挑戦し、失敗も繰り返す中で、自分でしなければならないことを自覚するようになる。保育士等や友達の力を借りたり励まされたりしながら、難しいことでも自分の力でやってみようとして、考えたり、工夫したりしながら、諦めずにやり遂げる体験を通して達成感を味わい、自信を持って行動するようになる。
厚労省告示 保育所保育指針「幼児の終わりまでに育って欲しい姿・自立心」より
乳幼児期に身体活動を通して得られた達成感や自信は、その後の自立心の根っことなっていきます。十分に太く深く根を張ってほしいと願いを込めて運動会に向かっています。
運動会に向けての園全体の達成目標、クラスごとの達成目標、目的目標4観点シートは1階の廊下に掲示していますので、ご覧になってください。
運動会当日は、どの子にも惜しみない拍手と声援をよろしくお願いします。

混ぜて丸めて出来上がり、親子みそ丸作り
2019-08-26
8月3日(土)のたんぽぽ組保育参観・懇談会の際、親子でみそ丸作りに挑戦しました。
みそ(180g)とダシ(できれば天然だし)(15g)を混ぜ、乾燥わかめやアオサ、麩や小エビなどお好みの具材を加えてさらに混ぜます。
それをゴムベラなどで10等分し、手で丸めます。
後は、一つずつラップに包めば、冷蔵庫で約1週間、冷凍庫で約1ヶ月保管できます。
食べる時は、お椀に入れてお湯(160ml)を注ぐだけであっという間にみそ汁の出来上がり。 これを作っておけば、朝の手間が一つ省けます。
みそ丸作りは火も包丁も使いません。召し上がりの際、お湯の取り扱いに十分注意してください。
朝食にみそ丸を使うと、断然ごはんが食べたくなります。
朝食を和食にする事で、腹持ちがよく血糖値の下がり方も緩やかになるので、午前中いっぱい元気に遊びまわれます。もちろん栄養バランスの面でも和食の良さは言うまでもありません。
みそ丸の作り方は、子どもたちが毎日のように砂場で繰り広げている遊びと工程は一緒です。
忙しいご家庭は、是非、お子さんと一緒に遊び感覚で作ってみてください。子どもたちはみんなみそ丸作りの名人になりますよ。

生ごみリサイクルで元気土作り
2019-07-25
今、双葉の畑では、年中さんが植えたミニトマト、オクラ、年長さんが植えたキュウリ、ピーマンがぐんぐん育っています。
草とりから始まり、スコップで耕し、畝を作り、苗を植え、種を蒔いて、毎日水やり、そしてようやく収穫(時々その場で味見したり…)と、畑仕事の醍醐味を五感を使って存分に味わっているところです。
次の冬野菜の栽培に向けて、年長さん生ごみを使った菌ちゃん土作りをしています。
ご家庭と双葉の1日分の生ごみを使って菌ちゃん(微生物)たっぷりの土を作り、野菜を育ててそれを収穫し食べる。そしてまた、生ごみを土に返す、自然界の命の循環の仕組みを体験します。
土ごと発酵することで土壌微生物が爆発的に増え、微生物と野菜の根っこがつながることで微量ミネラルや成長促進物質を吸収し、栄養満点の野菜が育っていきます。
人間の身体も基本的には同じ仕組みです。私たちは小腸という根っこから食べ物を分解吸収していますが、腸内細菌の働きが非常に重要な役割を果たしています。
健康な体作りは、健康な食べ物を取り入れることから始まります。1日1回は発酵食品(特にみそ汁がおすすめ!)で菌ちゃん(微生物)を取り入れましょう。

散歩ルート安全確認MAP掲示しています。
2019-06-25
5/8に大津市で起きた痛ましい事故を受け、双葉では、散歩ルート安全確認MAPを作成しました。ひまわり組・たんぽぽ組の職員が中心となって土台を仕上げ、それを元に6/14の職員会議で意見を出し合い、修正を加えました。
保育所外での活動は、保育において、子どもが身近な自然や地域社会の人々の生活に触れ、豊かな体験を得る機会を設ける上で重要な活動であり、移動も含め安全に十分配慮しつつ、引き続き積極的に活用いただきますようお願いいたします。
(厚生労働省子ども家庭局保育課 令和元年5月10日連絡より抜粋)
散歩や園外活動の必要性・重要性は子どもの健全な発達には欠かせない活動です。国がそれを理解し、応援してくれていることが、大変心強く思います。
散歩ルートを再確認し、危険箇所を洗い出したり、あーじゃないこーじゃないと話し合うことで、園外活動への職員一人ひとりの危機管理レベルの引き上げ、子どもの命を守る責任感もさらに高まったと思います。
保護者の皆様も是非1度MAPをご覧になり、お休みの日に子どもと一緒にルートを歩かれてみてはいかがでしょうか。
そして、何かお気づきの点などあれば、些細なことでもご意見ください。

平成30年度のおたより
リズム遊び
2019-03-25
斎藤公子先生は、
“子どもは走っているだけでもおもしろい。
そこに仲間がいて、音楽があって、もっと楽しく遊べるように”
と、リズム遊びをしておられたようです。
リズム遊びは、子ども達が獲得した、または獲得しつつある身体能力を楽しく使って遊べる活動であると同時に、大人にとっては、一人ひとりの子どもの身体的発達を確認し、それを個人支援につなげていける、目安にもなっています。
リズム遊びをすることで「運動量の保障」や「体幹」を鍛えたり、「柔軟性」や「バランス感覚」も育てられます。
小さい子達であれば、大きい子達の動きを見て真似をする「模倣の力」と「意欲」。
大きくなってくれば、ホールいっぱいに広~く走り回れる「空間認識」と「自信」。
年長になると、人の後を着いていかず、人にぶつからずに走ったり、スキップしたりできる「主体性」と「自立心」。
順番を自分で見て、聞いて判断したり、守ったりする「観察力」「判断力」「規範意識」。
音楽に合わせて2拍子、3拍子、4拍子のリズムをとる「数量」への感覚や「表現力」。
友達と組になって遊ぶことで「社会性」や「協同性」も養われます。
等等
まさに、私たちが目指す子どもの全面発達を促す活動だと思います。
昨日は、双葉幼児園のリズム発表会も無事に開催しました。
出席ありがとうございます。

合同保育発表会応援ありがとうございました。
2019-02-27
1才4ヶ月で入園した娘が体も心も大きく大きく成長して、自信を持って堂々と発表会に参加する姿を見て、大変感動いたしました。又、娘だけでなく、たんぽぽ組のお友達、他園のお友達、どの子も素晴らしかったです。
月に1度の交流会を楽しみにしていた娘は朝いつも「早く行かんば!」「間に合う?」と張り切って準備をし、帰宅する車内では「バスの中で寝たよ」「○○ちゃんの隣に座ったよ」と嬉しそうに話してくれていました。回数を重ねてくると、他園の友達の名前も話しに出てくるようになりました。楽しい交流会を重ねて、いざ本番!!
発表会に向けて頑張ること→「こま、なわとび」見事でした。最後まで頑張る姿、諦めない姿ってすごいですね。こどもの成長に感動するばかりでした。ありがとうございました。
年長の保護者の皆様からの感想を、一部掲載させていただきました。他にもたくさんの感想をお寄せいただきました。ありがとうございます。
なぜリズム交流に長崎まで行くの?
朝早くから弁当作りは大変。
教材(コマやマリ、絵の具など)は、1人1つ必要なの?
年に3回もお泊りがあるの?
等等…
初めて、双葉で年長の保護者を経験された方(される方)は、どうしてそこまで…と初めは思われた方も多かったかもしれません。
卒園が近づくこの時期には、朝早く弁当を持たせて行かせた甲斐があったなあ、子どもたち成長したなあ、と実感されていることと思います。
保護者の皆様が、朝早くから子どもたちのためにお弁当を作る背中を、子どもたちはしっかりと見ています。そんな大人の背中に、子どもたちは、学び、励まされ、勇気づけられて、大切にされていることを実感していくのでしょう。
また、お泊り保育を乗り越えるたびに、たくましく、自立心を太らせていく子どもたちのたのもしさ。
教材を1人1人そろえてもらうのも、子どもの発達に適した最良の物を使わせたいという私たちの願いを込めています。そして、時には“自分専用の絵の具を買ってもらった!”という物理的な満足感が、子どもの心の満足感・安心感にもつながります。
双葉での活動は保護者の皆様の、ご理解とご協力に支えられています。みんなで、子どもみんなを育てているんですよね。大変感謝しています。
これから、年長の保護者を経験される皆様、どうぞ楽しみにしてください。

みそ丸おいしかった!
2019-02-07
園では小さいクラスの子どもたちも、年長さんの中にまぎれこんで、とび箱をしてみたり、コマを回してみたり、自然と真似したくなるようですね。
年長さんへの憧れや大きくなることへの喜びを、小さい子どもたちなりに胸にいっぱい膨らませていることだと思います。
全身を使って活動することを繰り返す中で、体を動かす様々な活動に目標を持って立ち向かったり、困難につまずいても気持ちを切り替えて自分なりに乗り越えようとしたりして根気強くやり抜くことで活動意欲を満足させ、自ら体を動かすようになる。
「保育所保育指針(平成29年3月改訂 厚生労働大臣告示) 幼児期の終わりまでに育って欲しい姿“健康な心と体”(具体的な幼児の姿)より」
まさに今の年長さんたちの姿ですね。小さいクラスの親御さんも年長さんの姿にわが子の成長を重ねて、楽しみにしてください。

親子でつくってあそぼ!ご参加・感想ありがとうございます。
2019-01-31
- まだ1歳で、どんな風につくるのかなと不安でしたがシールをぺたぺた貼ってくれたり、作ったおもちゃで遊ぶ姿を見て、参加してよかったと思いました。他の親子さん達ともいいコミュニケーションとなりました。また、その後の食事では、保育園の普段の様子も見れましたし、豚汁もおいしかったです。ありがとうございました!
- ~前略~帰ってから作ったものが壊れかかり、またそれを修理しようと工作を一緒に始めました(テープをガムテープで巻きなおしたり)その後も紙コップなど身近にあるもので自ら作り出し楽しんでいました。仕事から帰宅した父にも喜んで報告していました。豚汁も心からぽっかぽっかになり、とても美味しかったです。アレルギーじゃない子もみんな一緒に食べられるお食事をありがとうございました。日頃子どもの声に耳を傾けているようで聞き流すようにしている事も多かったと振り返りました。物作りを通して同じ時間をじっくりと共有する時間はとても良かったです。
- 毎年毎年、できる事が増えて成長を感じます。今年は作り方や材料も自分で先生に聞いたり絵を見たりして準備もずいぶんできました。作品も工夫や柄が増え、一緒に作る作業も楽しめました。ご準備ありがとうございました。
- 今までは、親が手伝う部分が多かったですが、年長ともなると自分でできる事がほとんどで、成長を肌で感じる事ができました。親の箸などエコ活動すごく良い事だと思います!!
ほかにも沢山の感想をお寄せいただきました。ありがとうございます。
びゅんびゅんロケットが大人気だったですね。そのため作るスペースが狭くなり、作り方の紙も見にくかった様でご迷惑をおかけしました。
運動会やリズム発表会では、身体発達で言えば粗大運動の成長が見れます。
親子でつくってあそぼ!では、工作や遊び方を通して、手先の巧緻性の成長、物の性質や仕組みを感じ取ったり、考えたり、工夫したりする思考力の芽生えも育っていることが感じれますね。
工作物品の提供、箸・汁椀・製作道具の持参のご協力ありがとうございます。

合同発表会に向けてがんばります!
2019-01-24
年長さん、いよいよ来月2月17日(日)に長崎で合同保育発表会があります。
発表会に向けて、子どもたちが目標を立てました。
「竹おどりをがんばります!」「なわとびとコマが上手になりたい!」
目標を立てるのは、子どもたち一人ひとりが発表会の時にどんな姿になっていたいか、そこに向かって心と体を十分に働かせ、見通しと自覚を持って行動できる、年長さんならではのことだと思います。
当日が楽しみですね。
1月29日、2月5日のリズム交流の際には、給食の先生達がみそ丸でお腹の中から応援してくれるということで、こちらも楽しみです。
インフルエンザ警報が長崎県に出されています。予防と拡大の防止に努めましょう。

平成29年度のおたより
お泊り保育夕のお楽しみ③
2017-06-07
夕のお楽しみ…パート3!
みんなで夕食!
自分たちで作った、カレーライスとサラダ、
デザートはすいか。
「これ、おいが切ったニンジン!
「きゅうりおいしい~」
手間と愛情はかけた分。
みんなで顔つき合わせて食べる夕食は、
とっても美味しかったです

お泊り保育夕のお楽しみ②
2017-06-06
夕のお楽しみ…パート2!
すいか割り!
園庭でする予定でしたが、雨模様のため遊戯室にて行いました。
当たっても、はずれても、すいかはおいしかった

お泊り保育夕のお楽しみ①
2017-06-06
そして夕のお楽しみ…パート1!
カレーライスとサラダ作り。
包丁を握るのが初めての子も、そうでない子も、自分たちで収穫してきた食材を使って…「愛情こめたもん!」そんな声も聞こえてきました。
出来上がりが楽しみ!

お泊り保育朝のお楽しみ②
2017-06-06
朝のお楽しみ…パート2!
カレーライスの材料のジャガイモ収穫!
まだ年中組だった2月の末に種イモを植え、
ようやく収穫できました。
小振りのジャガイモでしたが、たーくさん掘りました!

お泊り保育朝のお楽しみ①
2017-06-06
6月6日(火)~7日(水)、年長さん初めてのお泊り保育イン園です。
本日の朝のお楽しみ…パート1!
夕食のカレーライス作りの材料の玉ねぎ収穫!
園の畑で約100個の玉ねぎを収穫してきました。
