園での生活の様子や行事の様子などをおたよりします。
令和4年度のおたより
双葉で大事にしている事「教育にはタイミングがあります」4
2022-08-24
- 言葉・文字について4
ポットン落とし、型はめ、ビーズ通し、線に沿ってハサミの連続切り、パズル、針に糸を通す、裁縫(線に沿って運針)、描画のように考えていることを、手先を通して紙に描く、自分が描いた描画に塗りたい色を塗る…双葉で毎日のように行われている活動(遊び、生活)ですが、上記のような活動はいわゆる「目と手の協応と、手先の巧緻性」も育んでくれる活動です。
遊びや生活の中で、子どもたちは無意識に、私たち保育者は意識的に「目と手の協応と、手先の巧緻性」を育む活動を取り入れています。
特に縫い物や描画の着色は就学直前の年長児にとって「目と手の協応と、手先の巧緻性」をより促すことにつながり、それが就学後の文字学習などにもつながっていきます。

双葉で大事にしている事「教育にはタイミングがあります」3
2022-07-25
①健康な心と体 ②自立心 ③協同性 ④道徳性・規範意識の芽生え ⑤社会生活との関わり
⑥思考力の芽生え ⑦自然との関わり・生命尊重 ⑧数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚
⑨言葉による伝え合い ⑩豊かな感性と表現
認定こども園教育・保育要領解説「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」 より
アイデンティティというキーワードを聞いた時、以前、ある小学校の先生から聞いた話を思い出しました。
「英語話せる」と言う子どもがいました。「じゃあ、何か話して」と聞くと、「…」何も話しませんでした。英語を言葉としては知っているけど、話す物語がないようです。
小学生への英語教育の前倒しでは、その子らしさは育ちません。「自分は、どこの保育園を卒園して…友達は○○ちゃんと…こんな遊びが好きで…」という、まず「自分を物語る」力をつけさせることが大事。日本語で自分を語ることができないうちから、表面的に英語教育をしていくことへの疑問を感じます。
書き言葉の前史として、描画は「幼児の作文」と位置付けられ、自分の中にある物語を形にしていると言われています。(他にも身振りや、ごっこ遊びも書き言葉の前史)
表現したいことが自分の中にあり、それを相手に伝える。まだ文字を知らない子どもたちは話し言葉だけでは伝えきれない物語を描画でも表現します。
早期教育にありがちな問題は、上記した英語教育の前倒しと同様です。文字という記号を知っているだけで、自分を伝える手段になっていない。双葉では描画を通して子どもの内面や気持ち、物語を理解したいと学んでいますが、時々ひらがなや数字の羅列が入り、何を表現したいのかが分からないことがあります。早すぎるタイミングの文字教育では、表現したい心にフタをしてしまうことがあるように思います。

双葉で大事にしている事「教育にはタイミングがあります」2
2022-06-23
~前略~売る側はなるべく高く売りたいし、買う側はできる限り安く買いたい。売買において、双方の利害は真逆のところにあります。しかし、お互いが相手の話に耳を傾け、時には「実は、仕入れのための借金がかさんじまって、うちも大変なんだ…」という相手の懐事情まで会話の中で飛び出したりします。それは買う側も同じです。~中略~ここでの物の売り買いは、単なるお金のやり取りではありません。交渉の時間は、自分と相手との信頼関係が築かれる時間でもある。そのうえで決まった値段は、話し合いの結果であると同時に、信頼関係の中でお互いが歩み寄った結果なのです。~中略~
われわれは過程を飛ばして結果だけを見たり、相手から与えられる権力の大きさやお金の多寡で信頼を測ってしまうところがあるけれども、人間が太古の昔から築いてきた一番大きな信頼関係の担保は、実は時間なのではないでしょうか。
山極寿一著 「京大総長、ゴリラから生き方を学ぶ」 より
生活していく中で損得勘定は必要な事ですが、ちょっと立ち止まってゆっくり相手や他者に思いを巡らせることも大切な事だと思います。
乳幼児期は聞き言葉、話し言葉をたくさん学ぶ時期です。自分の意見・考え・思いも表現したり、言えたりするようになるけど、相手の話も聞けるようになってほしい。自分とは違う考えがあることも分るようになり、どうすればいいかをみんなで考える。正解は決して一つではないのでしょうね。その時みんなで納得して答えを出す、上手くいったり、間違っちゃたり。そんな経験をいっぱいさせたいものです。

双葉で大事にしている事「教育にはタイミングがあります」
2022-05-26
- 言葉・文字について
言葉には「聞き言葉」「話し言葉」「読み言葉」「書き言葉」があります。
生まれてすぐ、たくさんの言葉のシャワー(聞き言葉)を浴び、人間は言葉を獲得していきます。
まだ言葉が話せない赤ちゃんも表情や泣き声、喃語などたくさんの表現手段を使います。それに応じて、世話をする大人たちが「お腹空いたの」「きれいきれいしようね」「いないないばあ」とたくさん話しかけることで「聞き言葉」が育っていきます。
この時期の子ども(0才~1才程度)に対する教育としては、子どもが表現することに応答的にお話ししたり、世話をしたりが最適な教育内容の1つということになります。
そして「指差し」が出て、簡単な「単語」を話すようになり、単語の種類が増え、「2語文」になり「3語文」になり、言葉を駆使して自分の思いを伝えたり、冗談を言ったりと、どんどん広がりを見せていきます。
乳幼児期からスタートする「聞き言葉」「話し言葉」はその後一生をかけた「学び」を続けることになっていきますが、一番大事なのは聞きたくなる、話したくなる「意欲」と「相手」です。
~前略~園児は保育教諭等や友達と心を通わせる中で、絵本や物語などに親しみながら、豊かな言葉や表現を身に付けていく。また、自分の気持ちや思いを伝え、保育教諭等や友達が話を聞いてくれる中で、言葉のやり取りの楽しさを感じ、そのやり取りを通して相手の話を聞いて理解したり、共感したりするようになっていく。このような体験を繰り返す中で、自分の話や思いが相手に伝わり、相手の話や思いが分かる楽しさや喜びを感じ、次第に伝え合うことができるようになっていく。~中略~
言葉による伝え合いを園児が楽しむようになるためには、保育教諭等や友達と気軽に言葉を交わすことができる雰囲気や関係の中で、伝えたくなるような体験をすることや、遊びを一緒に進めるために相手の気持ちや行動を理解したいなどの必要性を感じることが大切である。~後略~
認定こども園教育・保育要領解説「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿 言葉による伝え合い」 より
言葉は伝え方によって伝わり方が変わり、喜ばれたり、怒られたり…
私も、何歳になっても言葉づかいは、勉強する日々です。
次回から、数回かけて「読み言葉」「書き言葉」(文字教育)について掲載する予定です。

双葉こども園保育理念
2022-04-25
「保育は子どもの幸せのためにある」そのための最大の保育環境は「保育者自身」であることを基本とし、
一、子どもの可能性をどこまでも信じぬくこと
「子どもの力を決めつけてはいけない」
「あるがまま、まるごと受け入れよう」
一、常に子どもから学ぶ、謙虚な姿勢を持つこと
「子どもの発想を尊び、保育者自身を押し付けず、常に自らを磨く」
一、子ども自ら伸びる力と、意欲を引き出す保育を目指す
「子どもが自信を持ち、また、認められる喜びを持つ」
双葉こども園目的目標4観点を分かりやすく作り変えました。
前年度毎月1回職員交流会を重ね、全ての職員が少しずつ関わり作り上げてくれました。
四葉のクローバーで、行動、志、変化、気持ちを表しています。その土台は食べ物(給食)が支えています。
1階廊下に掲示していますので、ぜひご覧ください。

令和3年度のおたより
双葉で大事にしている事「水砂泥遊び」
2022-03-23
3月に入り、一気に春らしくなってきましたね。気温も高い日が多くなり、水砂泥遊びの本格シーズン到来です。
いろいろな具材をと考えて、その日は、ゴーヤをみそ汁の具にしました。家族で「いただきます」をして、一口食べると
(「にがい」)
でも、言葉には出しませんでした。そして父と母を見ました。すると「個性的な味だね」とか「体に良さそう」とか言ってくれて、一言も「まずい」とは、言いませんでした。
涙が出てきました。
「なんで」と思いました。私はこれまで、嫌いなものが出ていたら普通に「まずい」と言っていたのに、母と父は、ニコニコして全部食べてくれました。
今もあの時の父と母のことは忘れていません。
私は父と母みたいな親になります。
「夏休みの思い出」(小学校6年女子)
以前、波佐見南小学校6年生の夏休みに、福田泰三先生(現広田小教諭)が出した宿題「みそ汁作り」で実践した女の子が書いた文章です。
みそ汁作りやお弁当作り、家でのお手伝いなど実際にやってみて学ぶことは、子どもたちの人生にとって、学校では教えてくれない貴重な経験になります。
「はなちゃんのみそ汁」の著者、安武信吾氏が育児講座に来られます。たくさんのご参加お待ちしています。
ようやく自分の力で移動できるようになった幼い子どもは、いったいどこに向かっていくのか?じっと観察したことのある人は、どの子も“水”を求めて動き、“水”を発見したときは、いのちがけの様相で突進していくのに気づかれることと思う。そのとき、もし大人がそれをとめると、子どもははげしく泣く。~中略~
小さいとき、この皮膚からの水刺激を(足裏からでもよい)たっぷり受けた子どもは自律神経がたくましく育つというのである。はだし保育の効能がいわれるようにもなってきた(ただそれだけの効能ではないが)~中略~
子どもは、雨の日も風の日も、それなりに楽しい遊びを戸外に発見する。子どもと一緒になって遊ぶ大人か、傍観してくれる大人に育てられる子どもはしあわせである。だが、眉をしかめ、禁止のことばを発し、それでもいうことをきかないと、とんでいってたたいたり、衣服の汚れをしかったり、病気になるとおどかしたりする大人に育てられた子どもは不幸である。
~後略
斎藤公子著 「ヒトが人間になる」子どもと水 より

双葉で大事にしている事「リズム遊び②」
2022-02-24
運動会まであと1ヶ月を切りました。
どのクラスも運動会へ向けて盛り上げていっているところですが、中でも年長さんは、双葉の保育の集大成です。
子ども1人1人が課題に向かっていく以上に、関わる大人も課題意識を持って取り組んでいます。
遊びや生活の中で様々なことに挑戦し、失敗も繰り返す中で、自分でしなければならないことを自覚するようになる。保育士等や友達の力を借りたり励まされたりしながら、難しいことでも自分の力でやってみようとして、考えたり、工夫したりしながら、諦めずにやり遂げる体験を通して達成感を味わい、自信を持って行動するようになる。
厚労省告示 保育所保育指針「幼児の終わりまでに育って欲しい姿・自立心」より
わたしは、就学前の0歳から6歳までの体育・スポーツは、単に身体を強健につくる、という目的のみでなく、脳の発達のため、つまり知的発達のために大変重要なものとして位置付けている。
それは、運動神経は感覚神経とともに脳中枢神経でつながり、両神経の発達が脳中枢の発達を促すからである。しかも、就学前の6年間は、その脳中枢のもっとも発達する時期であり、6歳頃までにほぼ大人の90%に達する、と言われているからである。
したがって、触覚、視覚などの感覚神経と、手や足などを動かす各運動神経を発達させることが、就学を可能にする知的な脳の発達を促す土台になるのである。特に脳の運動野は、生後2年くらいで樹状突起の伸びはほぼ完成、といわれているので、われわれはもっとも乳児期を重視し、ハイハイ運動などを十分にさせるよう、部屋の造作、広さ、床の材質、また衣類の作り、材質まで、運動しやすいように心くばりをするのである。
後略~
斎藤公子著 「斎藤公子のリズムあそび」体育・スポーツの位置づけ より

双葉で大事にしている事「リズム遊び」
2022-01-24
リズム遊びは、子ども達が獲得した、または獲得しつつある身体能力を楽しく使って遊べる活動であると同時に、大人にとっては、一人ひとりの子どもの身体的発達を確認し、それを個別支援につなげていける、目安にもなっています。
リズム遊びをすることで「運動量の保障」や、「体幹」を鍛えたり、「柔軟性」や「バランス感覚」も育てられます。
双葉が目指す“子どもの全面発達”には欠かせない活動になっています。

クリスマスプレゼントには絵本を。
2021-12-23
ご家庭と双葉の1日分の生ごみを使って菌ちゃん(微生物)たっぷりの土を作り、野菜を育ててそれを収穫し食べる。そしてまた、生ごみを土に返す、自然界の命の循環の仕組みを体験します。
土ごと発酵することで土壌微生物が爆発的に増え、微生物と野菜の根っこがつながることで微量ミネラルや成長促進物質を吸収し、栄養満点の野菜が育っていきます。
人間の身体も基本的には同じ仕組みです。私たちは小腸という根っこから食べ物を分解吸収していますが、腸内細菌の働きが非常に重要な役割を果たしています。
健康な体作りは、健康な食べ物を取り入れることから始まります。1日1回は発酵食品(特にみそ汁がおすすめ!)で菌ちゃん(微生物)を取り入れましょう。
親であれば誰でも、「我が子に読書好きになってほしい」と願うもの。読書好きに育てるために「早く文字を覚えさせて、一人で本を読めるようにしなくちゃ」と思っている保護者の方は、けっして少なくないと思います。しかし、文字が読めるから読書好きになるわけではありません。
本を楽しむには、文字で描かれている世界を理解し、頭の中に描き出せることが大切です。つまり読書の楽しみとは想像力が生み出す楽しみなのです。しかし、早く文字を覚えた子どもが自分で本を開いても、読むことに必死で内容をイメージできません。それを続けると読むこと自体がいやになってしまいます。
「月刊絵本と保育」Vol.11
「文字を覚えたら読書好きになる」わけではありません

親子みそ作り講座開催!
2021-12-01
兄と妹がいるので、親子3人で何かをするということが少ないので、とても楽しそうにしていました。
お店で何でも買える時代に、1から何かを作るという体験をしたことはとても良い事だと思います。
アンケートより
みそ作りは、すぐには出来上がらないところが、他の調理と違います。
熱をかけたりして早く発酵させることもできます。だけどそうやってつくった味噌は、ビニールハウスの作物と同じ。自然のおいしさにはかなわないです。
熟成っていうのは、微生物が生き続けた証です。長い時間をかけて発酵した味噌には、様々な試練を乗り越えたものの強さがある。だからこそ、おいしいんだよなあ。
最近は“簡単に痩せる”とか“簡単に儲かる”などという甘い言葉に群がって、すぐに結果を求める人が増えてますよね?時間のロスやリスクを少なくする事ばかりが美徳とされる世の中ですけど…簡単に完成品が手に入る現代だからこそ、“待つことの大切さ”を味噌作りを通じて伝えていきたいんです。
玄米先生のお弁当箱より

令和2年度のおたより
運動会に向けて
2020-09-25
1才くらいの子どもたちが、一人で立てるようになった時、何歩か歩けるようになった時の、「ねえ、見て!!」と言わんばかりの得意満面の表情。
逆上がりができなかった子が、クルッと一回り。
とび箱が飛べなかった子が、ポーンっと飛び越えて見せてくれた時の、自信に満ちた顔。
「できた!」「できなかったのに、できるようになった!」
まるで突然できるようになったかのように思えますが、毎日毎日、来る日も来る日も繰り返して、力をつけていきます。私たちは子どもたちの“生まれて初めて!”に付き合えてとても幸せです。
運動会では、わが子だけでなく、園児みんな兄弟として応援と拍手をおねがいします。

保育活動を保育指針で語る研究発表[第2弾たんぽぽ組]
2020-08-28

保育活動を保育指針で語る研究発表[第1弾ひまわり組]
2020-08-25
先日の職員会議の際、ひまわり組(4才クラス)、たんぽぽ組(5才クラス)の担任から、保育活動を保育指針で語る研究発表がありました。
今回は、その第1弾として、ひまわり組からの発表の資料を掲載します。
私たちが実践している保育活動(遊び、生活を通す全ての活動)が、子どもの発達や成長のためにどんな言葉で説明できるのでしょうか。
保育園がつなげるべき言葉は、保育所保育指針です。
日本全国の保育園での共通言語であり、保小(保育園・小学校)連携の際にも活用する、子どもの成長を語る際の小学校との共通言語でもあります。
発表を聞いている周りの職員の学びにもなりましたが、調べたり、言語化したり資料作りをしたりした、ひまわり組、たんぽぽ組の職員が一番の学びになったようです。
これから毎月2クラスずつ保育活動を保育指針で語る研究発表をしていきます。
第2弾、第3弾...と続いていきます。
ぜひご参照ください。

食事も「自分で!」存分に食べられる環境を。
2020-08-25
汚れてもいい環境を
エプロンをつけたり、テーブルの下に新聞紙やビニールシートを敷くなど、後片付けがしやすいように準備しましょう。
食べる意欲を尊重して
食事は食べさせるものではなく、子ども自身が食べるものであることを認識して、子どもの食べるペースを大切にしましょう。
自発的に食べる行動を起こさせるには、食事時間に空腹を感じていることが基本です。たっぷり遊んで、規則的な食事リズムを保ちましょう。
千葉県健康福祉部「かむ力を育てる乳幼児の食事」より

子どもの「自分で!」を大切に
2020-07-27
自分の足であるかせてほしい。
たとえ、何度ころんでも、どんなにおそくても。
自分の手でやらせてほしい。
たとえ、どんなにきずをつけても、どんなに下手であっても。
自分の頭で考えさせてほしい。
たとえ、どんなに間違っていても。
その間違いが、必ずその後の育ちに役立ってくれるのだから。
斎藤公子著「子育て・錦を織るしごと」より
朝夕、でっかいリュックを背中に背負い、自分で歩いて門をくぐる子たちが増えてきました。
帰る時も、大きい子たちは自分で支度し、洗濯物で重くなったリュックを、えっちらおっちら背負って帰る、子どもたちの健気で、たくましい姿に「自立」の2文字が頭に浮かびます。
ご協力ありがとうございます。
朝・夕の忙しい時間帯に、子どものペースに合わせて行動するのは、時間と心にゆとりが必要ですね。
生活のペースは常に大人目線で動いてしまいがちです。「待てないから」「大人がやった方が手っ取り早いから」たまには、そんな時もあるかもしれませんが、私たち大人が何かを判断するとき、「子どもの発達にとって最善の利益」となる言動を選び取っていきたいと思います。
子どもが自分の身の回りのことなど、できるだけ自分の力でやろうとする意欲を育てることは大切なことである。この場合、単に何かを「できる」、「できない」ということのみが問題ではなく、~中略~自分でやってみたいという意欲をもったり、やったらできたという充実感や満足感を味わったりすることが自立の第一歩である。
そのためには、それぞれの子どもの発達に即した適切な受容や励ましなどによって、子どもが自分でやり遂げることの満足感を十分に味わうことが必要である。
保育所保育指針「人間関係③自分でできることは自分でする」より

令和元年度のおたより
子どもの最善の利益を目指して
2019-10-25
今年の5月に育児講座に来ていただいた、末宗辰彦氏の「子どもは環境に作られる。何を選び、何を与えてきたか、で決まる。」という言葉から、子どもの育ちには必要なものと、不必要なものがあり、それを私たちは日々選び取っています。
ゲーム、テレビ、スマホなどのメディア機器は、乳幼児からはできるだけ遠ざけたいものの代表格でもあります。
大人の都合優先に開発されていく育児便利グッズ(紙おむつ、バンボ、歩行器など)は、子どもの発達に必要かどうか、という一番大事な視点が抜けています。
年齢にそぐわない知的教育も、子どもの未発達の脳細胞には百害あって一利なし、とまで言われている小児科医もおられます。
末宗氏は、「五感を通した体験の豊かさが、子どもの想像力、創造力、主体性を育てる」と伝えています。
子どもの最善の利益を目指して、本物と、本物の体験を選び取っていけたら、と思います。
特に食事は、五感をフル稼働させる活動として、最も身近であり、1日3回、1年で1,095回繰り返し行われます。食べ物が、子どもの体を作り、発達の土台を作ります。
10月から始まった給食費に対し、国が発表した目安額は、それだけ乳幼児期の食にこだわりなさいと応援してくれていると思います。何を選び、何を与えるか、最善となるよう今後も努力していきたいと思います。ご協力よろしくお願いします。

ファミリー運動会に向かってます。
2019-09-30
運動会まであと1ヶ月を切りました。
どのクラスも運動会へ向けて盛り上げていっているところですが、中でも年長さんは、双葉の保育の集大成です。
子ども1人1人が課題に向かっていく以上に、関わる大人も課題意識を持って取り組んでいます。
遊びや生活の中で様々なことに挑戦し、失敗も繰り返す中で、自分でしなければならないことを自覚するようになる。保育士等や友達の力を借りたり励まされたりしながら、難しいことでも自分の力でやってみようとして、考えたり、工夫したりしながら、諦めずにやり遂げる体験を通して達成感を味わい、自信を持って行動するようになる。
厚労省告示 保育所保育指針「幼児の終わりまでに育って欲しい姿・自立心」より

混ぜて丸めて出来上がり、親子みそ丸作り
2019-08-26

生ごみリサイクルで元気土作り
2019-07-25
ご家庭と双葉の1日分の生ごみを使って菌ちゃん(微生物)たっぷりの土を作り、野菜を育ててそれを収穫し食べる。そしてまた、生ごみを土に返す、自然界の命の循環の仕組みを体験します。
土ごと発酵することで土壌微生物が爆発的に増え、微生物と野菜の根っこがつながることで微量ミネラルや成長促進物質を吸収し、栄養満点の野菜が育っていきます。
人間の身体も基本的には同じ仕組みです。私たちは小腸という根っこから食べ物を分解吸収していますが、腸内細菌の働きが非常に重要な役割を果たしています。
健康な体作りは、健康な食べ物を取り入れることから始まります。1日1回は発酵食品(特にみそ汁がおすすめ!)で菌ちゃん(微生物)を取り入れましょう。

散歩ルート安全確認MAP掲示しています。
2019-06-25
5/8に大津市で起きた痛ましい事故を受け、双葉では、散歩ルート安全確認MAPを作成しました。ひまわり組・たんぽぽ組の職員が中心となって土台を仕上げ、それを元に6/14の職員会議で意見を出し合い、修正を加えました。
保育所外での活動は、保育において、子どもが身近な自然や地域社会の人々の生活に触れ、豊かな体験を得る機会を設ける上で重要な活動であり、移動も含め安全に十分配慮しつつ、引き続き積極的に活用いただきますようお願いいたします。
(厚生労働省子ども家庭局保育課 令和元年5月10日連絡より抜粋)
散歩や園外活動の必要性・重要性は子どもの健全な発達には欠かせない活動です。国がそれを理解し、応援してくれていることが、大変心強く思います。
散歩ルートを再確認し、危険箇所を洗い出したり、あーじゃないこーじゃないと話し合うことで、園外活動への職員一人ひとりの危機管理レベルの引き上げ、子どもの命を守る責任感もさらに高まったと思います。
保護者の皆様も是非1度MAPをご覧になり、お休みの日に子どもと一緒にルートを歩かれてみてはいかがでしょうか。
そして、何かお気づきの点などあれば、些細なことでもご意見ください。

平成30年度のおたより
もちつき大会&育児講座開催!
2018-12-25
12月1日(土)もちつき大会&育児講座を開催。
もちつき大会は、たくさんの保護者の皆様の参加で、いっぱいのおもちを作ることができました。
ご協力ありがとうございます。
「お父さん頑張れ!」「ママ、がんばれ~!」と大人が一生懸命もちをつく姿に、子どもたちも思わず歓声。
子どもは頑張っている背中に学びます。
その後、育児講座では、広田小学校教諭の福田泰三先生に「今こそ食育!学べる器を作る健口教育」というテーマで講演していただきました。
参加された保護者からの感想です
- いつも家で過ごす時間が短い上に、家事等で忙しく、子どもにかまえていない自分に反省しました。テレビやスマホに頼らず、もっと子どもとの時間を大切にしたいと思います。そして時間を気にせず。子どもと台所に立つことをもっと意識したいと思いました。おもちおいしかったです!
- 子どもが小学校に上がる前に今日の話を聞け本当に良かったです。今日からできる事、変えられる事を一つずつやっていきたいと思います。
- 毎日本当にバタバタで過ごし、時間に追われていますが、“忙しいからこそ時間を作る”という言葉にハッとしました。我が家は週に1回1時間家族で思いっきり遊ぶ時間を設けていますが、それで精一杯と思い込んでいたような気がします。1日のうち一緒にいられるたった5時間くらいの時間を大切に、10回に1回きちんと、できた時を見逃さずに褒めてあげることを忘れないようにしたいです。“お母さんの言葉は魔法の言葉”私の言葉で子どもたちの心は作られていく…。肝に銘じて接していきます!色々反省しました(笑)貴重なお話をありがとうございました!
他にもたくさんの感想いただきました。
ありがとうございます。子育てパートナーとして、一緒に頑張りましょう。

親子みそ作り講座開催!
2018-11-22
11月10日(土)第3回親子みそ作り講座を開催。
波佐見町の自然食品田舎味噌製造 原味噌本店より、原直美氏に講師で来ていただきました。
38組の参加があり、今回は長崎市、大村市の保育園、こども園の職員のみなさんも体験参加されました。
この日、同じ部屋で同じように仕込んだ味噌が、各家庭で発酵されていくうちに、各家庭の味に変わっていきます。
麹菌だけでなく、様々な菌ちゃんが入り込み、その家独特のおいしい味噌に仕上がる、面白いですね。
味噌汁がなぜ体にいいのか、だけでなく、親子で一緒に取り組むことで、食べ物を扱うことの楽しさ、興味関心、お手伝いにつながって欲しいと思います。
2月~3月の仕上がりが楽しみですね。
みそ丸作りもぜひ実践してみてくださいね。

ファミリー運動会開催!
2018-10-23
10月8日(月・体育の日)は秋晴れの中、無事ファミリー運動会を開催する事ができました。
元気な子どもたちの演技・競技、また保護者の皆様の楽しい競技も無事終えることができました。
これも皆様のご協力あったればこそと感謝しております。
昨年は泣いて演技をしなかった子どもさんも、一つ大きくなった今年はしっかり頑張りました。
今年は泣いて親御さんから離れず参加できなかった子どもさんや、またハラハラドキドキされた子どもさんもいたかと思いますが、1年先、2年先を楽しみに待っていてください。
年長さんのたくましい力強い見事な演技、競技はたいへん感動いたしました。
子どもたちの力って素晴らしいですね。
かけっこで転んでも、すぐ自分で起き上がり頑張った子どもなど、いろんな感動を与えてくれました。
フィナーレの"鯉の滝登り”では、1年ごとに重くなる子どもたちの成長を肌で感じられ、とても良かったです!と、嬉しい感想もいただきました。
一番になることが偉いのでなく、最後まで一生懸命頑張る子が一番偉いんですよね。
また、その子どもたちに声援を送ってくださるお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんたちの姿が何より素晴らしい事だと思います。
本当にありがとうございました。
今の時代、人はどうでも自分さえ良ければいいという人間が増えている世の中で、あたたかいファミリー運動会をさせていただきました。
用具係のお手伝いをしていただいたお父さん方、重たい丸太や戸板を汚れながらも運んでいただきありがとうございました。
本当に助かりました。お疲れ様でした。
厚く御礼申し上げます。



平成29年度のおたより

ファミリー運動会開催!
2017-10-11
10月7日(土)
秋晴れの中、ファミリー運動会を開催しました。
年長さんの「よっちょれ」をオープニングに、
リズム遊び、かけっこ、個人演技、親子競技等と全ての競技を無事終えることが出来ました。
現在の場所に園舎を建てたのが平成元年。
それからずっと、園庭での運動会を行っています。
園庭で行うことは、子どもたちがいつも通りの活動ができる、場所が変わることによる戸惑いもない、
何より、道具の準備には非常に便利です。
観客席がトラックラインのギリギリまで迫った臨場感は狭い園庭ならではの迫力です。
自前の園庭で運動会が開催できる幸せに感謝です。
保護者、関係者の皆様、ご協力ありがとうございました。
転んでも、1番ではなくても、
最後まであきらめずに走り抜いた子どもたちみんな褒めてください。

諫早青少年自然の家お泊り保育
2017-09-14
8月31日~9月1日
年長さん、諫早青少年自然の家へお泊り保育に行ってきました。
1日目は沢登りで気持ちのいい沢水に濡れながら、岩場を乗り越え、カニをたくさん捕まえてきました。
レストランの美味しい食事と、大浴場で汗を流した後、夜は花火大会!
ステキな夢を見たことでしょうね。
2日目は、白木峰高原まで散策へ。
自作の虫かご(虫箱?)を持ち、バッタや木の実でいっぱいにしていました。
2回目のお泊りを終え、さらに一回り大きくなった年長さんたちです!

お泊り保育朝
2017-06-07
お泊り保育、一夜明けて、冒険を乗り越えた年長さん。
一回りも二回りも成長を感じます。
帰宅したら、冒険談を溢れるようにお話してくれると思います。
楽しみに耳を傾けてあげてください。

お泊り保育夜のお楽しみ①
2017-06-07
1日目最後、夜のお楽しみ…パート1!
天気が良ければ園庭で花火をする予定でしたが、
雨模様のため、園内で宝探しゲーム!
朝からたくさんのお仕事をがんばった子ども達、
ゆっくりおやすみなさい。
